鋼の錬金術師 Wiki
Advertisement
FMA Greed Flies by Saiyakupo
強欲」の名を持つ3番目に造られた人造人間。左手の甲にウロボロスの紋章を持つ。
「ありえないなんて事はありえない」が口癖。名前の通り自分の欲望に忠実で、金・女・命、この世のありとあらゆるものを欲している。100年ほど前に、己の業である強欲を満たせないとして、「お父様」の元から去る。その後、軍の実験で合成獣となった元兵士達や世間のはみ出し者達を集め、ダブリスの「デビルズネスト」を根城にし自由奔放に生きていた。
「強欲」ゆえに部下を自身の所有物だと公言しているが、業に忠実であるが故に、仲間を単なる駒として扱わない情の厚さも持つ。また嘘をつかない事と、女性に手を上げない事を信条とするなど、性格的には潔く、また、捕らえたアルにエドの居場所を訊いた際、「今は(別行動をしていて)いない」という返事を「死んだからいない」と勘違いし、「悪い事聞いちまったかな」と仲間と囁きあうなど、人の好い一面もあり、それ故に部下からも慕われていた。
ホムンクルスの固有能力として、体内の炭素の結合度を変化させ、表皮をダイヤモンド並に硬化させる「最強の盾」と呼ばれる能力を持つ。防御に特化しているだけではなく、その硬さにより攻撃力を増すこともできる。全身を覆うこともできるが「ブ男になる」という理由で、通常は身体の一部を硬化させるに留まっている。防御に限れば最強に見えるが、再生と硬化は同時に行えない、またそれらに若干の時間がかかるために、再生→硬化のプロセスの最中に連続攻撃を受けると再生も硬化も追いつかなくなる、あるいは相手が錬金術師の場合、結合の度合いを変化させられる事で能力を無効化されてしまう等の危険がある。それらがエドとの戦闘における撤退、ブラッドレイとの戦闘における敗北に繋がっている。
完全な永遠の命を手に入れようとアルを誘拐させエルリック兄弟に近づくが、それが原因でイズミの実力を見るためダブリスに訪れていたブラッドレイに居所を知られてしまい、ブラッドレイ率いる軍部のデビルズネスト殲滅戦が起こる。最終的にブラッドレイに敗北し、「お父様」の元へ連れ戻され、再び「お父様」の下で働く事を提案されたが、己の業が満たされないことから拒否。賢者の石に精製し直され「お父様」の体内に戻された。
その後は空席となっていたが、ホムンクルスのアジトへ侵入したリンに「強欲」の賢者の石を注入されたことで、人間ベースのホムンクルスとして記憶を浄化されながらも復活。リンとの外見上の差異は眼の色が赤く変わった事と、初代同様にウロボロスの印が左手に現れた事。リンが肉体をそのまま差し出すという経緯を経たことで、同じ人間ベースであるラースと違い魂のストックはかなり残っているため、再生能力は問題なく有しており、シン国人もその「でかい気」を察知できる。またリンの身体能力をそのまま手に入れたため、初代を上回る戦闘能力を有している。二代目は初代と魂は同一で人格は保持しているが、記憶は浄化されたため「お父様」への忠誠心は失っていなかった。ただ、完全なグリードとも言えず、リンの意識(=魂)も残っている。基本的にはグリードの方が影響力が強いが、いずれ自らが支配するとリンは公言、またグリードもそんな彼の態度を気に入り、彼の頼みを聞く等ある種の友情が芽生え、最終的には戦況に応じてリンと人格を交代するなどのコンビネーションも見せる対等な関係となっている。
初代グリードの部下であったビドーを殺したことがきっかけで記憶を取り戻し、錯乱状態からブラッドレイを襲撃してしまい、再び離反する。その後エド達と出会い、リンの意識下で「約束の日」について話した後、リンとの会話から「お父様」から「神」を横取りする事で「世界の王になる」計画を立て、利害の一致から建前はエド達が部下という事で仲間となった。
カナマスラムでプライドがホーエンハイムによって閉じ込められた事を好機とみなし、目的を達するため単独行動を開始しながらも、「約束の日」にはブリッグズ兵と中央軍の戦闘が行われる中央司令部に現れたブラッドレイと交戦の末、バッカニア、フーの助けもあって辛くも退け、バッカニアの最期の頼みを引き受けたリンと協力し、司令部を奪還しようとする中央軍を誰も殺さずに単身で圧倒・勝利するなど、人間の味方として戦闘の中核を担う働きを見せる。「お父様」が「神」を手に入れた後も、「神」を強奪するため人間達に協力して「お父様」と戦い、その末に仲間の声援を受けながら「神」を手に入れた「お父様」を圧倒するエドの姿から、自身の本当の望みがかけがえのない「仲間」であった事を理解した。最終的に肉体維持のために賢者の石を欲したお父様に吸収されそうになり、それを助けようとしたリンを「最初で最後のウソ」で騙し分離、自身の炭化能力でお父様の体を全身脆い炭に変えて倒そうとした[1]が、その途中、お父様から引きちぎられ消滅させられてしまう。その際、ずっと欲しがっていた「魂の友」であるエドとリンを手に入れたことでもう何もいらないと言えるほど満足して逝った。

脚注[]

  1. 炭化した部位は原作・アニメとは殆ど異なり、原作は右手一部と左足一部、アニメでは頭部を除いた体全体に及んだ。
Advertisement